
ウェブサイトを一つだけではなく、複数作って全世界に公開したいと考えている方もいるでしょう。そのためにサーバーが必要なのは分かっていても、どうやって用意すればよいか分からず困っているかもしれません。こちらでは複数のウェブサイトを公開したい方に向けて、レンタルサーバーを選ぶ方法を説明するので参考にしてください。
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自分で用意するのはデメリットが多い
サーバーは普通に売られていますし、家庭用として販売されているパソコンをサーバーにすることもできます。
そのため、借りるのではなく自分で用意したほうがよいと感じる方もいるでしょう。しかし、自分で用意した場合のデメリットはいくつかあります。
まず、利用者にいつでもウェブサイトを訪れて欲しいと考えた場合、サーバーの電源を24時間ずっとオンにしておかなければいけません。利用者はサーバーにアクセスして保存されているウェブサイトを閲覧することになるので、電源がオフになっていれば見られないのです。
従って、電気代がそれなりにかかりますし、機器の稼働音がうるさいと感じてしまうケースもあるでしょう。そして、複数のウェブサイトを運営して多くの方にアクセスして欲しい場合、サーバー(パソコン)は高スペックのものが必要になってきます。
低スペックのものを用意してしまうと、ウェブサイトにアクセスしたときの表示速度に問題がでて、場合によってはまったく表示されないこともあるので注意しなければいけません。スペックが低ければ低いほど、表示に問題が起こる可能性が高くなることを知っておきましょう。
もちろん、高スペックのものを用意するなら、かなりのお金が必要になります。
便利に使えるのがレンタルサーバー
レンタルサーバーのサービスで貸してもらえるものは、24時間電源がオンになっています。電源が入っている時間が決まっているサービスはまずないので、『24時間対応』などの文字がなかったとしても安心して契約しましょう。
そして、一般の家庭では用意するのが難しいほど高性能のサーバーを用意してくれています。一般用とは比べものにならないくらいの表示速度を実現してくれているため、快適にウェブサイトを閲覧してもらえます。とても便利に使えますが、その代わりに月額や年額の料金を支払わなければいけません。
電気代やサーバーの購入代など、いろいろと考慮して、自身で用意したほうがよいのか借りたほうがよいのか決めましょう。
マルチドメインに対応したところを選ぼう
レンタルサーバーの利用を考える場合、マルチドメインに対応したところを選ぶことを強くおすすめします。もしかすると、ウェブサイトを複数作る場合、その数だけサーバーを用意しなければいけないと考えるかもしれません。
しかし、マルチドメインに対応したサービスなら、一つのサーバーの中に複数のウェブサイトを開設できるようになっています。10個や50個、そして無制限など開設できるウェブサイトの数はサービスによって決まっているため、自身が必要とする数を開設できるところを選ぶのが重要です。
マルチドメインにもデメリットはある
とても便利なマルチドメンですがデメリットも存在しています。それはサーバーにトラブルがあったとき、登録しているすべてのウェブサイトが閲覧不可能になることです。そのため、かなりの数のウェブサイトを運営したい場合は複数のサービスと契約して、トラブルがあったときの被害を軽減させるのもよいでしょう。
なお、利用したい予定のサービスで過去どのくらいトラブルがあったのか知りたい場合は、公式ホームページにある障害情報でチェックできます。
トラブルの起こった日時や内容が記載されているため、しっかりと目を通して、できる限り少ないところを選んだほうが賢明です。
容量をチェックしよう

マルチドメインに対応していれば複数のウェブサイトを登録できますが、容量には上限があるので気をつけましょう。つまり、登録数が無制限のところと契約したとしても、容量がとても大きいウェブサイトを登録してしまうと一つだけしか運営できないケースもあるのです。
100ギガや300ギガなどサービスによって容量は異なるので、公開したいウェブサイトの大きさを考えたうえで契約しましょう。ちなみに、プランが複数用意されていて、どれを選ぶのかで容量が決まることもあります。
多くの場合は途中でプランを切り替えられるので、最初は少ないものを選び、容量が足りなくなったときに上位プランへとチェンジするのもよいでしょう。もちろん、まったく別のサービスに乗り換えることもできますが、プラン切り替えよりもずっと手間がかかってしまいます。
登録や管理方法について確認すること

レンタルサーバーに複数のウェブサイトを公開したい場合、その数が多ければ多いほど登録や管理の方法が複雑になってしまうケースがあります。もしも、手間や暇をかけるのが嫌なときは、それらを簡単に行えるシステムを導入してくれているところを選びましょう。
契約をしていなくても利用ガイドなどがオンラインで読めるようになっているため、簡単に行えるかどうかをチェックできます。いろいろなサービスの利用ガイドを読んで比較をし、使い勝手がよいところを見つけ出しましょう。
もしも、利用ガイドを読んでいて分からない箇所があった場合は、契約前だとしても質問すればきちんとした返答をもらえます。
無料期間で試してみよう
2週間や1ヶ月など、無料でレンタルサーバーを利用できる期間を設けてくれているサービスは多いです。無料期間だからといって使える機能に制限があるわけではなく、複数のウェブサイトを登録することも可能です。実際に使ってみなければ分からないこともあるので、いろいろと試してみて、自身の用途に耐えられるのかきちんとチェックしてから契約をすると後悔しないでしょう。
なお、無料期間の後に手続きをしなければ、そのまま自動的に本契約になってしまうサービスもあります。無駄なお金を支払わないためにも、解約方法をしっかりとチェックしてから無料期間を利用しましょう。
⇒無料のレンタルサーバーでもjavascriptを使えるのか
手間を減らして運営できる
複数のウェブサイトを運営するとなると、更新作業だけでもそれなりの手間がかかってしまいます。それに加えて、自分で用意したサーバーの管理もしなければいけないのでは、オーバーワークとなってしまうかもしれません。
マルチドメインに対応したレンタルサーバーなら手間を大きく減らせるので、複数のウェブサイトをできる限り簡単に運営したい方にピッタリです。