nginxを導入しているさくらのレンタルサーバーとXserver、使うならどちら?

nginxは、現在急速に市場シェアを伸ばしているWebサーバーです。多くの有名企業も利用しているフリーのサーバーですが、個人利用するには設定が必要なので少し敷居が高いかもしれません。さくらのレンタルサーバーとXserverは業界大手のレンタルサーバーサービスで、どちらもnginxを採用しています。

利用料金はかかりますが、手間をかけずに手軽にnginxを使うことができます。利用するなら、どちらのレンタルサーバーがよいのでしょうか。

nginx(エンジンエックス)とは?

nginxは、無料でも使えるオープンソースのWebサーバーです。2004年にロシアのソフトウェア工学者、イーゴリ・ウラジーミロヴィチ・シソエフによって公開されました。シソエフはNginx,Inc.を立ち上げましたが、2019年にアメリカに本社を置くF5Networks.Incに買収されました。

nginxが登場するまでは、ほとんどのWebサーバーがApacheでした。

Apacheは様々なOSに対応した信頼性のある安定性に優れた動的コンテンツ向けのサーバーですが、同時接続数が増えるとメモリリソースを大量に消費するという問題を抱えていました。Apacheの利用者が多いことでサーバーのパンクが懸念され、処理能力の低下も利用する企業を悩ませたからです。

nginxは静的コンテンツ向きのサーバーで、大量の同時アクセスにも耐えることができます。処理が軽いのでApacheよりも動きが早く、リバースプロキシ、ロードバランサとしての利用が可能です。リバースプロキシとはWebサーバーとクライアントとの間に設置されるサーバーのことで、webサーバー本体の負荷を減らしたりサーバーの特定を防いだりするために使われます。

ロードバランサは、サーバーにかかる負荷を軽減する装置です。nginxはカスタマイズが柔軟で、動的コンテンツにも対応しています。nginxの市場シェアは伸び続けておりnginxの日本公式サイトによると、世界中でもっとも高い稼働率を誇るサイトのうちの66%がnginxを利用しているそうです。

nginxを利用している有名な企業にはスターバックスやAMERICAN EXPRESS、Netflixなどがあり、WikipediaでもSSL接続を提供するためのプロキシサーバーとして使われています。nginxは大企業向けというわけではなく、少ないメモリでもサーバーを構築できるので個人や中小企業でも使えます。

さくらのレンタルサーバーとは?

さくらのレンタルサーバーは、さくらインターネット株式会社が運営しています。シンプルなホームページ向きのライトプランからサーバー1台を丸ごとレンタルできるプランまであり、初めてサイト運営を行う個人から商用に利用する法人まで利用者に合った使い方ができます。

もっとも安いライトプランは初期費用が1,048円です。年額1,571円(月額換算131円)で、月額払いはできません。ディスク容量は10GBです。マルチドメインは20個で、無料の独自SSLやPHPも使えます。

高い稼働率と安定性を誇り、通話無料の電話サポートも行っているので初心者でも安心です。技術的な質問にも電話対応が可能です。一時的なアクセスの増加が予想される場合はリソースブーストを有効にすることで、2日後の24時までのアクセス処理能力を通常の数倍にまで引き上げておけます。

ただしプランごとにサーバーが異なるため、プランの変更ができません。無料のお試し期間は2週間です。

⇒レンタルサーバーを利用するのにかかる年額はどのくらいか

エックスサーバーとは?

エックスサーバーは、エックスサーバー株式会社が運営しています。国内シェアとサーバー速度がナンバーワンの、レンタルサーバーサービスです。プランは3つでもっとも安いスタンダードは初期費用3,000円がかかり、月額は契約期間が長くなるほど安くなる仕組みです。

3か月契約では月額1,320円で12か月契約では月額1,100円になります。

36か月契約をすると月額990円です。

ディスク容量は300GBで独自の無料SSLが利用でき、個人利用にも商用利用にも対応しています。マルチドメインは無制限です。サポートは、電話とメールで無料で受けられます。公式サイトによるとエックスサーバーのサポートコールセンターでは、話し中でつながらないという心配がないそうです。

他のユーザの影響を受けない、リソース保証機能がついています。利用者の多いCMSのWordPressをクリックするだけでインストールできる機能があり、他社のサーバーからWordPressを簡単に移行できます。

料金は月払いのみで、契約期間には3か月、6か月など5つの区分があります。契約期間によって同じプランでも料金が変わるため、料金がわかりにくいというデメリットがあります。公式サイトに書かれている月額は、36か月契約をしたときの料金です。

契約の時点で、契約期間を決めなければならないという難しさがあります。無料のお試し期間は10日です。

さくらのレンタルサーバーとXserverの口コミ

さくらのレンタルサーバーのよい口コミでは、「もっとも安いプランを3年間使っているが不満はない」「WordPressが数ステップで立ち上がって便利だった」「料金が安い」などの声が聞かれました。WordPressへの対応は、さくらのレンタルサーバーでも行っているようです。

悪い口コミでは「WordPressの速度が遅い」「さくらのレンタルサーバーから他のサービスに乗り換えたら、読み込み速度が劇的に改善した」など速度の遅さへの不満がもっとも多くなっています。「操作がわかりにくい」「サポートの対応が悪い」の意見もありましたが、サポートについては改善が行われたようです。

エックスサーバーについては「エックスサーバーに借り換えてページの表示速度が改善された」「サポートの対応が神」「電話のサポートもよくて、費用対効果抜群」など、速さとサポートに対する評価が高くなっています。

「WordPressのインストールが簡単」というエックスサーバー自身の推奨ポイントが気に入った人や、「ディスク容量に満足」といった声も上がっています。「無料SSLの不具合でWordPressの表示ができなくなった」「速度が遅かった」など、エックスサーバーでは時々トラブルが起きているようです。

「電話サポートの対応が悪かった」という、よい口コミとは正反対の意見もあり対応する人によってサポートの質にばらつきがあるかもしれません。「料金が高い」と考える人もいますが、運営しているサイトにサービス内容が合っていないことも考えられます。

⇒無料のレンタルサーバーでもjavascriptを使えるのか

さくらのレンタルサーバーに向いている人、Xserverに向いている人

シンプルなホームページでとにかくレンタルサーバーの費用を安く抑えたい人には、さくらのレンタルサーバーが向いています。6つのプランから運営するサイトに合ったものを選べ、料金体系もシンプルです。ライトプラン以外は月払いができるので、使いやすくなっています。

どちらかといえば、小規模なサイトの運営に向いています。速度を優先するなら、エックスサーバーがよいでしょう。丁寧でつながりやすい電話サポートを受けたい人にも向いています。アクセスの多いサイトやいくつものサイトを運営するなら、エックスサーバーの方が料金を抑えることができるかもしれません。

ディスク容量が300GBのプランはエックスサーバーではもっとも料金が安いスタンダードプランに、さくらのレンタルサーバーではビジネスプランにあたります。

⇒学生でもレンタルサーバーは借りれるの?かかる費用とおすすめサイトを紹介

レンタルサーバーでnginxを手軽に使おう

nginxは、フリーでも使えるWebサーバーです。静的コンテンツ向けですが動的コンテンツにも対応し、大量の同時アクセスをさばくことができます。多くの有名企業が利用しておりアクセスの多いサイトに向いていますが、少ないメモリー容量でもサーバーを構築できるので個人でも利用可能です。

設定が難しい場合は、nginxを採用しているレンタルサーバーを利用するという方法があります。